ブックレビュー

『あなたは半年前に食べたものでできている』で運動と食欲の関係を学ぶ。ストレスは食べ物ではなく、運動で発散させるのが正解!食欲をコントロールする方法。

『あなたは半年前に食べたものでできている』で運動と食欲の関係を学ぶ。

季節の変わり目のせいか、やや食欲が乱れがちの葉っぱ(@kikaku)です。

ちゃんと西式甲田療法にそった食事をすれば調子が整うのはわかっているんだけど、寒暖差が激しかったり気分がうわつくこの時期は、それが上手くいかないのが困ったところ。

 

理性と煩悩の板ばさみで悩んでいたところ、本棚に「これ読めば?」とばかりにポンと置かれていた未読の本を発見。

 

あなたは半年前に食べたものでできている』(村山彩著/サンマーク出版/2013)

 

先日本棚をあさったときに奥から出てきてそのままになってたんですね。タイトルにひかれて購入したものの、積ん読のままになっていた本です。

 

これも何かの思し召しかもしれないと思い、遅ればせながら読んでみることに。

 

5年ほど前の本ですが、食欲コンサルタントの方が「食欲」についてどのような理論を展開するのか興味を感じました。

この本は、

運動と食欲

の関係に注目した本で

人間の食欲センサーを正常に働かせる

ことを目指した本になっています。

自分の食欲センサーが正常かどうか自信のないかたは、一度目を通されることをおススメします。シンプルで読みやすいので2時間もかからないで読めますよ。

「正しい食欲を取り戻す」とは?

食べたいものを、食べたいときに、好きなだけ食べるとメタボで不健康な体になってしまうのは、人間の「食欲」センサーがストレスでくもってしまっているからだと、著者の食欲コンサルタントアスリートフードマイスターの資格をもつ村山さんは述べます。

 

人間の体は、本来自分が必要としている栄養素が足りなくなると、「食欲」というサインを出して摂取を促します。

このとき、「食欲」のセンサーが正しければ、体にとって必要な正しい栄養素を自然と欲し、それを体が取り込んで、正しい健康体が保たれます。

 

そして、いまあなたの体調や仕事の調子が悪いとすると、原因は半年前の食生活の可能性があると言います。

 

じつはその「半年前に食べたもの」が、いまのあなたをつくっています。

手も足も骨も神経も脳でさえも、食べ物以外からつくられることはありません。

 

この辺りは、医食同源を西式甲田療法で実感した葉っぱ的にも、本当に同感です。

いしょくどうげん【医食同源】とは?
病気の治療も普段の食事も、ともに人間の生命を養い健康を維持するためのもので、その源は同じであるとする考え方。(大辞林より)

 

人間の約60兆個の細胞(最近は約37兆個に改訂されているそう)は入れ替わりのペースの遅い早いはあるものの、おおよそ半年で入れ替わると著者は本で述べています。葉っぱが好きな生物学者の福岡伸一氏も、体を構成する原子は半年ですっかり入れ替わると言っておりなじみのある話です。

 

食べ物はその人間の体をつくる源であり、食生活を変えることによる体内の変化はとても大きいことはわかっているんですが、頭で理想の食事がわかっていても実践するのはけっこうムズカシイ。

体にいいとわかっていても、食べる気にならないものをムリに食べるのはツライし続きませんよね。それをラクに続けるためにはどうすればいいのか。

 

「体にいいものを欲する」体になればいいわけです。

 

20分程度の汗をかく運動をして、おなかをすかせてから、バランスのいい食事をとること

が、「正しい食欲」のセンサーを磨くための方法だといいます。

ランニング・水泳・早足で歩くなどの「汗を流すくらいの強度がある運動」をすすめています。

運動しないで「健康」は保てません

ではなぜ運動をすると、くもっていた「食欲」のセンサーが磨かれ、「正しい食欲」を取り戻すことができるのか。

「体の循環がよくなり、悪いものを押し出してくれるから」

 

運動で体に刺激を入れてあげることで、体の中にたまっている悪いものを出して大そうじをすることで、体がスッキリとクリアになり、本当に必要なものがわかる「食欲」のセンサーが磨かれる準備が整うとのこと。

 

その例として、駅伝に参加した選手が給水できるポイントで、水・バナナ・スイカなど好きなものを選べるのに全員が争うようにスイカを食べた話(スイカには水分や糖やカリウムなど運動で失った栄養素が豊富)や、運動をするといつもより野菜を食べたくなるという著者の実体験が述べられています。

 

その後、クリアになった体に正しい食事を二食続けて食べて、感覚を覚えさせることがとても重要だそうです。

 

「正しい食欲」を取り戻すには

20分の、汗をかくくらいの運動

運動で失った栄養素を補う食事をとる

のセットが必要で

運動を始めると、体が運動で使った筋肉をリカバリーしようとしたり、失われている栄養を補給しようとしたりするので、本当に必要なものに体が反応することがわかった

そうです。

 

運動がどれだけ大事なものかわかりますね。

 

運動したくないという人は本当に多いですが(笑)、運動をしないで健康になる方法はないという事がこの本からも改めてわかります。

葉っぱが西式甲田療法を信頼している一つの理由が、やはり「食事」と「運動」の両面を重要視し、それぞれの実践方法についてきちんと述べているからです。

 

人間も動物の一種なので、もともと体を動かすようにつくられているわけです。それを動かさないで健康を考えるのはムリな話なんですよね。

とくに現代人はほんの70年前とくらべても異常なほどに体を動かさないで生きていけるようになっているわけですから、積極的に運動をするようにしないと本来の体の機能は保てません。

この辺りは80才を過ぎてもリンとした立ち姿のきくち体操の菊池和子氏も著書で述べています。

正しい食事をするためには?

第3章の「正しい食事をするための生活習慣」では、実際に体の大そうじに必要な食事についてやコツなどが述べられています。

  • 一汁三菜の食事をめざすこと
  • おかずは5つの色と5つの味わいで考える
  • 食生活は1週間単位で考えて帳尻を合わせる
  • 外食するなら焼き鳥屋
  • フルーツは固定費に
  • 元の形が見える食べ物を選ぶ
  • 体のための食事と心のための食事を8:2で考える

やや現代栄養学よりの食事の考え方は、西式甲田療法を知ってしまうとあまり参考にはできませんが、食生活を毎食パーフェクトを目指すのでなく1日や1週間を単位にして帳尻合わせをする、「体」のための食事と「心」のための食事を比率で考えるところなどはとても実践的です。

 

元の形が見える食べ物を選ぶことの重要性も、本当に重要なんですよね。

 

加工食品を食べるのをやめるだけでもヤセたり健康になることができることを知っておくと、自炊できない場合でもなるべくダメージのない食事をすることができます。

 

食事は「いただきます」といって、命をいただくもの。

 

ここをわかっていないと、あとで食べた物から手痛いしっぺ返しをくらうことになります。

 

著者はサプリメントでの栄養を補うことについても警鐘を鳴らしています。

「これを食べれば、すぐ健康になる」ものはない

人間の体は微妙なバランスで成り立っており、体は全体で調整をとっているので、1か所が狂うと全体に影響が及び、体が維持していた微妙なバランスが崩れることがあり、

特定の栄養素を補給するサプリメントは、人間がもともともっている調整機能をこわして、センサーを狂わせてしまう危険性があります。

高いお金をはらって、体をオカシくしてしまうことはありません。食生活を変えたほうが、サプリをとるよりも驚きの効果を得ることができますから。

 

こうした事実をきちんと述べてくれているところが、とても好感がもてる本でした。

レビューまとめ

運動をすることによって、体のデトックスができ「正しい食欲」を手にすることができる。

 

もちろんそんなに単純ではないのですが、シンプルに考えればまさにその通りだと思います。

健康について書かれているもので、食事や運動に言及しているものはたくさんありますが、「食事と運動の両方とも必要」ということをきちんと書いている本は意外と少ないんですよね。

 

この本ではその「食事」と「運動」の関係と重要性について、わかりやすくカンタンに学ぶことができます。

 

「食事」を変えると確かにその効果を感じることができますが、効果が実感できてさえも日々続けることはなかなか大変です。世の中誘惑も多いですし。

「運動」だけ続けることもなかなか大変です。とくに30代以降になると、運動だけで体に成果を感じるのはだんだん難しくなってきます。(実感をこめて)

 

しかし、

「食事」×「運動」の両方をしっかり続けることができれば、それはお互いを補い合って効果も掛け算で出すことができる。強いメンタルもつくることができる。

 

車輪は1つでは回らないけど、2つそろえばもう止まらないというたとえ話もありますが、この本はそのことを改めてしっかり教えてくれたように思います。

 

そして心あたる最近の食欲の乱れ。

以前やっていたランニングが、いまあまりできてないんですよね。足のケガなどもあって。

ヨガやストレッチ、西式甲田療法の体操などはわりとこまめにやっているんですが、やっぱりトータルの運動が足りなくなっていることが、西式甲田療法の効果の伸び悩みにつながっているように思います。

 

はじめて3か月は驚異の効果を感じ、半年・1年と面白いくらいに効果を感じていましたが、肝心の花粉症はまだ抜けない上に「食事療法」に対してイマイチ気が乗らない今日この頃。(はじめの頃は西式甲田療法に対して不安もあり、筋肉が落ちたらイヤだなと思ってランニングもしっかりやってたんですよね。)

 

運動が足りなくなっているせいで、効果の実感が感じられなくなり体のセンサーが鈍くなって、頭ではわかっていても心が求める食欲が乱れがちなんですね。

 

「運動を増やせ」

 

とこの本が伝えてくれたんだと思います。

よし、ランニング増やそう。