多摩ぶら

【初夏の高尾山】薬王院で精進料理をいただいて、沢をくだりながらの自然観察を楽しむ。セッコクやホシザキイナモリソウも見れましたよ。

高尾山薬王院の精進料理

まだ5月だというのに夏日が続いていますね。西式甲田療法で、多少の温度差ごときに負けない体を目指して2年目の葉っぱ(@kikaku)です。

 

早く冷房も、暖房もいらない体になりたい!

 

初夏の日差しの中、高尾山へでかけ薬王院の精進料理とガイドの先生と自然観察を楽しんできましたので久しぶりに多摩ぶらレポートです。

京王線高尾山口駅

精進料理を食べてみたい!

高尾山

多摩に住むと、もはや近所の裏山扱いの高尾山。

高尾山は東京近郊に住む人にはなじみ深い山ですね。

2007年にミシュランで3ツ星観光地に選ばれてからは全国的にも一気に有名になり、人が多くなりすぎて一時はなかなか行きづらくなりましたが、今はすっかり平常に戻っているので混む時期を避ければいつでも気軽に楽しめます。

 

都心にいた頃はそれこそ、高尾山に行くときは「山に行くぞー!!」とはりきって出かけたので、高尾山頂から一丁平・小仏城山を通って相模湖まで歩き、行きは京王線・帰りは相模湖駅からJRを使って帰る10キロ越えコースを歩いていました。

若かった(笑)

 

都心から高尾山へ行くと空気がまったくちがうので、都会生活の穢れを祓う儀式のような趣もありましたね。

高尾山からの景色

が、多摩に住んでからはいつでも行ける場所。最近は「ワンコを連れて自然薯そばを食べに行く」場所に変化してしまい、ケーブルカーでときおり上に上がる程度。義父母が昨年、高尾付近に引っ越してきたこともあり、さらに身近に。

 

便利ですがもはや近すぎて、高尾山に対する以前のような特別な気持ちが薄れつつある今日この頃。

イベントの昼食の精進料理にひかれました。

そんな折、いつもお世話になっている多摩らいふ倶楽部の主催で「多摩の自然観察 初夏の高尾山に咲くセッコクとホシザキイナモリソウ ~昼食は薬王院の精進料理~」という自然観察の講座があったので、迷わずエントリー。

 

精進料理の4文字で即決です。

 

いまや動物性タンパク質をとらない生活にもすっかり慣れてしまったので、むかしから興味があった精進料理をこの機会にぜひ食べてみたいと思いました。しかも近場の高尾山。

高尾山で精進料理がいただけること自体を知りませんでした。今思えば、高尾山の精進料理の本を立ち読みしたこともあったのに…。

 

余談ですが、TVで見た別のお寺のお話ですが、若いお坊さんが修行生活に入ると食生活が変わるせいか花粉症が治ることが多いそうです。

スギの近くで生活してても治るんだから、やはり杉の花粉そのものが問題なのではなく、人間の体内環境が花粉症の原因というのが正しいのだと思います。

 

 

同じ高尾山に行くのでも、一緒に行く相手が変わればまた新しい視点で山を楽しめます。毎回面倒くさがりの夫とじゃね…。今回は植物専門家のガイド付き!

 

植物も興味はあるんですが、花の名前もロクにしらないくらい知識がないので、専門家のガイドがあると非常に助かります。

少々お値段張りましたが…。

 

しかし今回、イベントに実際に参加するまで「精進料理」の4文字しか頭になかったのであとで痛い目をみました。

 

「薬王院でランチしたついでに自然観察もする」くらいの認識だったので、思いっきり軽装で出かけてしまったんですよね。

だって行きはリフト利用って…。

コース行程表

しかし帰りは6号路利用。まだ通ったことがない道だったので、慣れた高尾山ということで確認もせずうっかりしてしまいましたが

 

6号路って難易度4ツ星コースでした(>_<) ひ~!!

高尾山マガジン「登山コース」https://mttakaomagazine.com/trails

 

行程表はちゃんと事前に確認しておきましょう。反省。

ガイドは植物の不思議案内人。

今回のガイドは「植物の不思議案内人」という肩書の多田多恵子先生。各大学で講師をされながら本を出版されたりNHKの番組にも携わったりしている方でした。

精進料理のことしか考えてなかったので気づきませんでしたが、じつは1冊、多田氏の本を持っていました。すごい偶然。

 

都心から多摩に住むところが変わっていらい、田んぼや川も近いのでワンコの散歩などで自然に親しむ機会が多く、「この草や花はなんだろう?」と気になるようになりました。

この本は写真がとてもキレイなので、絵を描くときの参考にいいと思って買っていた本でしたが、まさか、その著者さんとお会いする日がくるとは。

 

当日は高尾山口駅に集合のあとリフトで登り、薬王院までの道を先生の植物ガイドを受けながら歩きました。

雪の下高尾山口ふきんの民家の石垣に咲いていた雪の下(ユキノシタ)。昔はドクダミと並んで家庭の常備薬だったそう。

 

ニガナの花黄色のニガナの花。だったはず…。

 

ギボウシシブいたたずまいのギボウシの花。

 

フタリシズカ花が1すじでも4すじでも二人静(フタリシズカ)。2すじが多いのだけれど。

 

こんな感じで、木や花を見つけては参道の右へ左へとウロウロ。木にムササビがつくった巣穴なども見ることができました。

 

やっぱりガイドがあると見るべき場所も違うし、いろいろわかると楽しいですね。

薬王院の精進料理

お待ちかねの精進料理は、薬王院の山門から少し入ったところにある大本坊でいただきました。

高尾山薬王院の大本坊

ここでは事前予約で食べられる2種類のお膳と、予約なしで当日いただける季節限定のお膳(この時期はそば御膳)がいただけます。予約なしとありではメニューも違いますが、食べる場所も別々になっていました。

高尾山の精進料理のご案内のページ https://www.takaosan.or.jp/shojin/

薬王院の大本坊大本坊にはこんな場所も。廊下や階段はどこもピカピカです。

 

今回わたしたちが食べたのは、天狗膳

薬王院の精進料理 天狗膳本膳:ゴマ豆腐、おひたし、精進揚げ、とろろ汁、煮物、漬物、雑穀入りご飯、お味噌汁          二の膳:鶏肉もどき、スイーツ

 

 

1人1人にポストカードが付いていて、みなそれぞれ書かれている言葉が違い、裏には鳥のイラストが掲載されていました。

豚の角煮もどき豚の角煮に見えますが、お麩。

 

鶏肉もどきとデザート。鶏肉もどきとスイーツ。スイーツは上品なほんのりとした甘さ。

 

精進料理って味薄めなのかと思っていましたが、けっこうしっかりしたお味でした。暑い日だったので、ちょうどいい塩分だったと思います。

そんなに多めの量だとは思いませんでしたが、食べると結構お腹いっぱいになりました。

メインの自然観察、セッコクとホシザキイナモリソウ

なめてはイケナイ6号路

さて、葉っぱ的にはランチが終わって今日のイベントは終わったくらいのつもりでしたが、ここからが本当のメインイベント。

6号路からの自然観察です。

高尾山の6号路難易度4ツ星の高尾山6号路

 

悠長に歩いていましたが、マジですか、途中から小さな沢をくだります。飛び石も渡ります。

ふつーのスニーカーで来てしまったので濡れないように、でも足元の安全を確保しながら歩きます。道が細いうえに足元、けっこう悪いです。木の根にけつまづいてうっかりコースアウトすると崖から転落します(笑)

うっ、なんでリュックで来なかったんだろう。完全になめてました…。それでみんな完全装備だったのか(-_-;)

 

でも葉っぱが一番の若輩者なので、負けられない!(何の勝負?)

 

高尾山のウリノキ丸い葉っぱが美しいウリノキ。

 

高尾山のホシザキイナモリソウ上手く撮れませんでしたが、高尾山のホシザキイナモリソウ。イナモリソウより花びらが細くて星のように咲いています。

 

6号路の後半のほうで、遠くの高い杉の木に雪のように咲いているセッコクの花をみることができました。先生の話によると木の弱ったところに着生するのだそうです。

TAKAO559MUSIUMのページ セッコク

 

高尾山のセッコクセッコク。ラン科の植物で杉の木などに着生するんだそう。一部ピンクの花もあり、キレイです。

 

6号路からは、遠くてボケたセッコクの写真しか撮れませんでしたが、解散まぎわのケーブルカーのホームに、間近でみることのできるセッコクが着生した木がありました。ここはセッコクを見にくる人のあいだでも有名な観察ポイントのようです。

駅員さんに見学に入らせて頂き、しっかりと撮影することができました。ありがとうございました!

 

 

いやしかし、6号路はまあまあ足元が悪く、下りながらだと危なくて足元から目が離せないので植物観察しながら、なんて余裕がまったくありませんでした(;´∀`)

「ここに、○○がありますよ~」と、先生が言ってくださったときだけ植物をしっかりチェック、でもあとは足元しか見れませんでした。

 

下ばっかりみて、首が痛くなった!

 

登りながらのほうが、キツイかもしれないけどゆっくり登れるし植物観察にはいいかも知れません。登りのほうが早い段階でセッコクにお目にかかれます。

 

高尾山のアサギマダラ高尾山のアサギマダラ。止まっているときよりも飛んでいる姿のほうが色がとても美しい。

 

今回の先生のガイドで一番興味深かったのは、植物の生存戦略というかライフプランでした。

 

植物、特に木は人で言うところの「人生」というか、寿命がとても長いワケです。

なので、あまり発芽に向かない場所に種が落ちた場合でもじっと耐え、環境が変わるのを何十年も待ってから芽吹いたり、ずっと日当たりの悪いところに育った木が、ある日近くの大きな木が倒木することによって太陽の光をさんさん浴びることができるようになったり。

生き延びるために、それぞれの植物が葉っぱや花に趣向を凝らしたりなんだりして、それぞれの多様な「人生」?を謳歌するわけです。

多様性のすばらしさを改めて感じました。

人間も一人一人違ってみんないいワケですね。

 

 

植物や鳥の名前も、ホンの少しですが覚えられました。

とくに今回初めて知った、「めまとい」という虫の名前はもう忘れることはないです。山の中で、ひたすら視界の中に入ってくる黒い点のような虫。人間の涙が大好物だそうで、山にいる間はみんな、「めまとい」が視界にまとわりついて、うっとおしい思いをしたようです。

 

姿は見れませんでしたが、うぐいす・ホトトギス・キビタキ・コゲラ・ヤブサメなどの鳥の声も美しかったです。

夏日でしたが木陰に入ればとても爽やかで、キラキラとした日差しと新緑の美しい中での絶好の山歩き日和でした。

 

改めて、高尾山にはまだまだ知らない魅力があることを教わりました。近所の裏山なんて扱いではいけませんね。知ればしるほど、深い場所です。

 

みなさんもたまの心のお洗濯に、近くて便利な「高尾山」へ行ってみてはいかがでしょうか?

高尾山薬王院ホームページ https://www.takaosan.or.jp/

高尾山マガジン https://mttakaomagazine.com/

山ほど遊べるTAKAO http://www.keio-takao.jp/

帰宅後

とても清々しい1日だったんですが、うっかりタスキ掛けのカバンででかけたので家に戻る頃にはカバンをかけていた肩がそうとう痛くなりました(一応両方にかけ直したりはしてたんですが)。

また6号路がかなり足元が悪くて足首をグネリそうになりながら歩いていたので、次の日ちょっと足腰大丈夫かな?と心配していたんですが…。

 

特に筋肉痛もでず、肩の痛みも次の日には治っていて、目覚め爽快でした!!

 

西式甲田療法をやる前の2年前だったら、たぶん歩けなかった道ですが、いまやすっかりこの通り!昨年の御岳山のときのように遅れて筋肉痛もでないところが、さらにカラダがよくなっているようでさらに自信がつきました。

 

他の参加者は自分の親くらいの年代の人が多かったのですが、みなさん健脚で本当に感心!うちの親はまずこの距離を歩けないだろうし、今じゃ運動不足の夫も1号路はよくてもこのコースはちょっとしんどいだろうなと思いました。

 

みなさんは大丈夫ですか~?

 

さすがにこのコースを歩いている他の人たちはみな慣れた様子そのもので、子供たちでさえも結構なスピードでした。さすが。

余談

今回参加したイベントは多摩らいふ倶楽部主催の講座です。

 

東京の多摩エリアには多摩信用金庫さんがあちこちにあるのですが、このたましんさんが企画しているのが多摩らいふ倶楽部です。

たましんさんは地元密着型の金融機関ということもあり、また無料の郷土誌も発行されているだけあって多摩の文化や歴史にとても造詣が深く、発行されている本や開催されているイベントで多摩のディープな情報をいろいろと知ることができるので、多摩に引っ越してきていろいろと助かっています。

 

運営もしっかりしてるし、美味しいお店もよくご存じ(´▽`)

 

宣伝みたいになりましたが、特に何ももらっていませんので…。